先日の大雨以降、やっと梅雨らしくなってきましたが、我が仕事は雨を喜ばしく思える仕事ではありません。日本の風土には欠かせないものなんですが・・・・。
さて、今回ご紹介しますのは先月末に完成しましたK様邸です。場所は京都東山になります。
京都のお家は”うなぎの寝床”とかよくいわれていますようにここK様邸の敷地も奥に長い形になってます。ただ町屋づくりとは違ってまして、左側と奥側に2棟の建物が建っています。
この完成写真が全体をほぼ写したものです。右側の部分が駐車スペースで入り口から奥まで約15mあります。その内の手前半分を洗い出し仕上げ、残りの半分はコンクリート仕上げにしました。
縁取りは全て延べ石を使って区切ってます。この延べ石は私の集めたアンティークの物で、純国産品です。古都京都の庭にはピカピカの石は似合いません。(これは自論ですけど)
そして左側は”路地”になってます。延べ段といいまして延べ石と板石や丸い石なんかを組み合わせて作る方法です。こちらの石は元々の”路地”に使われていたものを再度使って作り直しました。
燈篭やモミジ、手前の大きな板石なんかも元々使われていた物でしてとてもいいものです。配置や使い方を変えて新しく据え直すことで元の雰囲気を残して味わえます。
2枚目の写真に扉の一部が写っていますが、今回の工事は門構えを残して中の庭をつぶしてガレージにするというものでして元は人が通るだけだったんです。
この写真が正面になります。今回の工事で扉を新しく3枚引戸にして車が入れるスペースを作られました。この工事は元請の工務店さんが行われたものです。私たちが終わった後に最終仕上げで扉の塗装をされます。門周りだけでなく門に繋がっている塀の補修工事もされました。
㈱ボウスイシステムさんと言われまして京都市内で数々のお仕事をされている会社です。社長直々に現場にこられての作業でした。またご一緒にお仕事させていただきたいなぁと思ってます。
下の写真は元々あった燈篭やくぐり門を使って作ったものです。
今回は”お客様わんこ”ではなく亀さんです。K様の息子さんが庭で飼ってらっしゃいまして水浴びに水鉢に入って来ます。庭に5~6匹放してありまして卵も産むんだそうです。別の水槽には沢山の小亀がいてました。ちなみに種類はイシガメです。